割れたブレーキディスク


 

1.目的

BNR32標準車のブレーキディスクローターは、ハードな走行をするとピンホール周辺に亀裂が発生する。どんな風に亀裂が入るのか、検証する。

 

2.亀裂の進行

初めてのサーキット走行会の後、フロントディスクのピンホール周辺に小さな亀裂が入った。

2回目の走行会の後、フロントディスクの亀裂は数と長さが進行した。

ブレーキパッドを前後ともに、ノーマルからエンドレスCCMに交換。

3回目の走行会の後、フロントディスクの亀裂は外周部まで進行した。

フロントディスクをN1仕様に交換。

4回目の走行会の後、リヤディスクの1箇所だけ外周部まで達する亀裂が入った。

リヤディスクをN1仕様に交換。

 

3.こんな風に亀裂が入る

【フロントディスク】

ほとんどのピンホールに亀裂が入っている。その内、外周部まで進行した亀裂が2箇所ある。左右ともに、ほぼ同じ状態だ。

 

【フロントディスクのピンホール】

亀裂が開いて隙間が生じているのが分かる。亀裂は表側だけで、裏側にはない。

 

【フロントディスクの外周部】

亀裂は表面だけでなく、ベンチレーションの空洞部まで達しているのが分かる。

 

【リヤディスクのピンホール】

リヤディスクの亀裂は、左右あわせても1箇所だけだった。他には小さな亀裂さえない。やはりフロントブレーキの方が負担が大きいようだ。

 

4.ディスクローターの重量

ディスクローターを手に持ってみると、かなり重い。ヘルスメーターで重量を測定してみた。

フロント片側:8.5kg
リ ヤ 片側:6.5kg

メーカーがGT−Rの弱点であるブレーキを新型車になっても本格的に大型化しなかった理由が、これでなんとなく分かる気がする。

 


1999/08/30
2003/01/06 更新

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